1. 世界遺産熊野古道伊勢路の八鬼山越えを歩きます。八鬼山越えは西国第一の難所とも言われ、その名の通り勾配が大きな登山道が続きます。道中で最も勾配がきつい箇所は七曲りと呼ばれ延々と石畳の急登が続きます。苔むした石畳をゆっくりと息を整えながら歩けば、熊野古道の歴史を感じることができ、当時の人々へ思いを馳せることが出来るでしょう。
2. 道中には山頂までの50町に1町ごとに道のりを記した地蔵菩薩立像が彫られた町石が置かれています。現在は35基が現存しており旅人の安全を守護しています。また、当時はこの急登で体調を崩す人も多かったようで、道中には志半ばで倒れた人を地元の人々が手厚く供養した供養碑も見られます。
3. 七曲りを超えて八鬼山の山頂を目指していると、かつては西国三十三所第一番札所の前札所として多くの人が参った荒神堂があります。朽ち果て屋根が落ちていたものを2019年に尾鷲市内の有志によって再建されています。荒神堂では10月には八鬼山山頂の手前にある八鬼山荒神堂で、護摩木を炊いた火で身を清める「八鬼山荒神堂護摩供」が行われます。
4. 八鬼山の山頂から少し歩けばさくらの森広場へ出ます。天気が良ければ志摩半島から那智山までを望むことができ、絶景を楽しむことが出来ます。ここまでの疲れも吹き飛びます。絶景を堪能したら再び石畳を下ります。下り基調ですが慎重に歩みを進めましょう。
5. このイベントではモンベルスタッフは同行いたしません。地元に精通したガイドがご案内します。

イベント基本情報

イベントスタッフより