1. 表妙義山の「金洞山」は中ノ岳と東岳の2峰の総称で（西岳は登山禁止）、切り立った岩壁の集まりで稜線はナイフリッジ状の鋭く尖った大ピナクルとなっています。今回は中之嶽神社から入山して、見晴台から主稜のコルに向かいます。ここから先は鎖の連続です。（地図上では破線で記された難路です）連続した鎖場を通過して中ノ岳へ、そして2段の直立した鎖場を越えると東岳に到着します。その後、東岳を慎重に下り、再び2段25mの急な鎖場を登ると、いよいよ難所の「鷹戻し」の下りとなります。鷹戻しは妙義山の中でも最大の岩場の下りで、10m4連の鎖と2段の梯子の計60mの急下降になります。鷹戻しを下ると縦走路の中間点で自然歩道との分岐となり、縦走はここで終了します。その後は中間道から石門群を通り、出発点の中之嶽神社駐車場へ戻ります。
2. 金洞山は「中ノ岳」から岩場が現れ、主稜線の自然歩道分岐まで気の抜けない難所が続きます。長い鎖場の連続をはじめ危険箇所が多く、しっかりしたフットワークと安定したクライミング能力が必要です。また、疲労が溜まる「鷹戻し」の下りはさらに注意が必要ですので、慎重な行動とスムーズな動きで通過しましょう。危険箇所ではロープを結んで登降し安全を確保しますので、ガイド1名で参加者4名までをご案内する少人数制です。しかし、その反面、見晴から主稜線までは、星穴岳や鋸のような相馬岳北稜、裏妙義山の丁須の頭、赤岩や烏帽子岩などの眺めが最高です。
3. 岩場にかかった鎖場の通過は、登山靴のつま先を上手に岩場に乗せることが重要です。下りではさらに足元が見えにくくなります。M.O.C.イベントでは登山技術実践講習会の「登山のための岩登り」を開催しています。登山靴での岩場の登降をしっかりと練習できます。参加を希望される方は是非この講習会を受講することをおすすめいたします。また、急な岩場の登降は太ももや腕の筋力を消耗します。イベント参加までに充分なトレーニングをお願いいたします。
4. 参加条件は、別日程の山岳ガイドが指導する登山技術実践講習会「登山に役立つ岩登り」又は「はじめてのロープクライミング」に参加済みであること、且つ山岳ガイドが指導する登山技術実践講習会「裏妙義山縦走」又は「表妙義山・白雲山縦走登山」に参加済みで、技術と体力に問題がないとガイドが確認できている方となります。
5. ガイド紹介：山岳ガイドグループイエティ…1988年から三十年以上に渡り、国内外の登山ガイド、講習会を開催し、自然保護活動にも積極的に取り組む。イエティの山岳ガイドは（社）日本山岳ガイド協会や（社）日本アルパインガイド協会、東京都山岳連盟の厳しい試験を合格した優秀なガイドで構成されている。このイベントにはモンベルスタッフは同行いたしません。

イベント基本情報

イベントスタッフより