1. 表妙義山の「白雲山」は天狗岳と相馬岳の2峰の総称で、切り立った岩壁の集まりで稜線はナイフリッジ状になっています。今回は妙義神社から入山して「大の字」を通り「奥の院」に向かいます。ここから上部は鎖や梯子の連続で登山地図では破線で表記されている難路となります。最初に30mの直立した鎖場があり、その上が7mの外傾鎖場の「見晴」です。ビビり岩と玉石の間には3連鎖、大のぞき（天狗岳最高点）の下には滑り台状の30mの鎖場があり、次々に現れる鎖場を過ぎれば大天狗の西の肩に出ます。ここから「相馬岳」へは顔面岩とタルワキ沢のコルを経由して30分程度で到着します。下山はタルワキ沢のコルから沢を下り、中間道に出て妙義神社に戻ります。
2. 白雲山は、奥の院から主稜線の大天狗まで岩場が点在しており、気の抜けない難路が続きます。長い鎖場をはじめ危険個所が多く、しっかりしたフットワークと安定したクライミング能力が必要です。しかし、見晴から主稜線までは、奇峰の星穴岳や鋸のような北稜、裏妙義山の丁須の頭、赤岩や烏帽子岩などの眺めが最高です。危険箇所ではロープを結んで登降し安全を確保しますので、ガイド1名で参加者4名までをご案内する少人数制です。「表妙義山・金洞山登山（金洞山～鷹戻し）」と同じレベルの体力・技術が必要です。
3. 岩場にかかった鎖場の通過は、登山靴のつま先を上手に岩場に乗せることが重要です。下りではさらに足元が見えにくくなります。M.O.C.イベントでは登山技術実践講習会の「登山のための岩登り」を開催しています。登山靴での岩場の登降をしっかりと練習できます。参加を希望される方は是非この講習会を受講することをおすすめいたします。また、急な岩場の登降は太ももや腕の筋力を消耗します。イベント参加までに充分なトレーニングをお願いいたします。
4. ガイド紹介：山岳ガイドグループイエティ…1988年から三十年以上に渡り、国内外の登山ガイド、講習会を開催し、自然保護活動にも積極的に取り組む。イエティの山岳ガイドは（社）日本山岳ガイド協会や（社）日本アルパインガイド協会、東京都山岳連盟の厳しい試験を合格した優秀なガイドで構成されている。このイベントにはモンベルスタッフは同行いたしません。

イベント基本情報

イベントスタッフより