1. モンベル御徒町店周辺は、縄文海進期には海で不忍池はその内湾の名残です。またJR上野駅は、海食崖の「きわ」に造られており、約15ｍの高低差があります。上野から日暮里まで辿って、海のあった頃の上野周辺の風景を感じましょう。
2. 不忍池から動坂辺りの不忍通りは、上野台と本郷台の間に流れていた、旧石神井川（谷田川・藍染川）の名残です。道は、昔の河川の流路に沿って緩やかにカーブしています。もともとの地形に制約を受けた街の構造を地形図と見比べながら辿りましょう。
3. 上野公園には約1,500年前に造られた摺鉢山古墳。駒込病院そばの動坂上には貝塚遺跡。東京大学構内には弥生時代の名前の由来となった弥生二丁目遺跡があります。遺跡をたどり古代人の生活の跡を感じながら地形を味わいましょう。
4. 千駄木の須藤公園、根津神社は、ちょうど本郷台の崖のきわにあり、高低差と湧水を利用した庭園があります。台地の縁は、眺望がよく、歌川広重等の浮世絵によく登場します。上野寛永寺の清水堂から見た不忍池、湯島天満宮からの不忍池、道灌山、団子坂など、浮世絵に描かれた江戸時代の風景と現在の風景を実際に比べて、時代の変遷を感じましょう。

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